Kaap Kelp 様
ナミビア産昆布(Namibian Kombu)ブランドのコンセプト設計から、ロゴデザイン・ロゴガイドライン、名刺、パッケージまでを一貫して制作しました。
2025年7月–現在
知人が昆布を商品化するにあたり、ブランド設計・デザイン全般を依頼された案件です。ブランドの土台がほぼ白紙の状態からのスタートで、商品名「Kaap Kelp」を決めるところから携わりました。依頼者はポーランド在住で、昆布の産地である南アフリカ近くに住むパートナーと共同でこの事業を進めています。
ロゴは、依頼者が日本人であること、また昆布自体が日本の食材であることから、日本的な要素を取り入れる方向性で、版画スタイルを複数パターン制作して決定しました。ロゴの二枚の昆布のモチーフには、シンプルに「昆布」とわかるビジュアルであることに加え、産地であるナミビアの、砂漠と海が交わる特殊な地形を表現する意図を込めています。二枚の昆布の境目を、その境界に見立てました。書体はインダストリアルな雰囲気を残しつつ、洗練された印象のものを選定しています。
商品価格が比較的高めになる想定のため、ターゲットは環境保全に関心があり、自炊などをきちんと行うラグジュアリー志向の層に設定。クリーンな印象を軸にしつつ、ヨーロッパで日本製品への評価が高いトレンドを踏まえ、米袋を模したパッケージを提案し日本らしさを演出しました。
機能面では、パッケージ素材のサンプルを取り寄せて実用性やサイズ感を確認。内容変更のしやすさを考慮し、袋への直接印刷ではなくラベル方式を採用しました。食品パッケージの制作は初めての経験だったため、EU圏における食品表示の必要要件についても調査しています。
ブランド設計が皆無の状態から、ネーミング・ロゴ・パッケージまで一貫して構築。産地の地理的特徴という背景ストーリーをロゴのビジュアルモチーフに落とし込み、ターゲット層の嗜好(環境意識・日本ブーム)を踏まえたパッケージを提案しました。デザインだけでなく、素材選定や食品表示規制など実務・機能面のリサーチまで担当したプロジェクトです。
デザイン:Kaya Nakajima